大黒屋
山小屋風居酒屋&カラオケハウス 2004.7
ともちんが鳥栖のとあるお店で「山善」さんの前座をするという。そして山善とは初対面だという。もっと聞くと会場のPAの人が心配だという。「そう言うことも経験だからがんばれ!」と言っておいた。 
これから先に書く事は、その日何故かその店に行く羽目になった私の行動及びお店に関する私感的文章です。(だらだら長い)

鳥栖駅南側と言うか、駅前商店街とは反対側の昔からの住宅が並ぶところに一見ハイカラなログハウス(と聞いていた)の店があるそうだ。区画整理か何かで新しい道が出来ていてそこから横道に入ってすぐだそうだ。(途中なんべんも電話して聞いてようやくたどり着く・笑)

あったあった・・・やっと見つけたぞ。
ん〜・・・ログハウスちゅうより「ログ風に木を組んでみました」「なんちゃってログハウス」と言ったほうがいいかも。
よ〜く見ると何かまとまりがなく、周りも雑然としていて、なんでかなぁ・・もしかして雰囲気が出ていないのは地面から壁が立ち上がっているからなのか?
よく見るログハウスは1mくらい床上がってるもんね・・(^.^)
家を囲むようにグルッとデッキがあってね。でもこの店の真横にはスレート作りの小屋はあるし、雰囲気はとても・・・。
(しかし当日のチケットにはきちんと「ログハウス大黒屋」と書いてあったので主はログハウスだと思っているらしい)
まぁこれはこれでヨシとしよう。

しかし、ドア(スライドのサッシ式)を開け、中に入れば正面にステージがありカントリーが似合いそうな雰囲気だ。右側には6〜7mのカウンター、左側は座敷式で手作りのテーブルがカウンターと並行に並ぶ。ここだけで20人以上は座れるかも。
しかしディテールがログハウス的でない。メニューを見てもカウンター奥の壁に掛かったお品書き(焼鳥屋風)を見ても、ホント細かい部分でここは完璧に【居酒屋】だぁ〜〜!。

もつ鍋はあるし、もずくもある。地鶏のタタキもあれば、レバニラ炒めもあった・・・。やはりここは居酒屋だったのだ。

で、店関係の人を見てみると、一見ハイソサエティ(古い)なマスターはオーディオ好きのおじさんに見えるし、もう1人のマスター(この時点ではね)は後ろで髪を束ねてパット見JAZZ喫茶のマスターで「Jazzの事は何でも聞いてね!」という感じでとても不釣り合い・・・。で奥から出てきた奥様らしき方。【丸福のおばば】てな感じで、これまたとても不釣り合い。

最初に感じた【カントリー】はどこへ行ったのだ?
とよ〜くそのへんを観察しているとやがて見えてきた。彼らに共通の「匂い」はなんと【カラオケ】だったのです。

まっこれくらい書いとけば店の雰囲気もだいたいわかって頂いたと思うので、次に進むことにしよう。

一見ともちんを突き放したかに見えた「経験やから頑張らんね!」という言葉も、数日前小郡の「F氏」(山善とは従兄弟)から誘いを受けていたので、親心つまり愛情の裏返しだったのです(^.^)

店に入った時ちょうど山善のリハーサルがあっていた。今回はピアノとのデュオのようだ。
機材はどんなかんじ?と確認作業(これは職業病と言って良い)
●スピーカーはYAMAHAの旧タイプ「S4115H」が逆さまに両サイドに置かれている。
●ミキサーは右手のラックの壁に客の方を向けて収まっている。これまたYAMAHAのMX12-4(リバーブ内蔵)
●アンプはオーディオ用SAEの型番不明・・・。
●マイクはSM58らしい。遠くからなのでたぶん。

そんな品定めをしつつ出てきている「音」の貧弱なこと。
例のマスター二人が「あ〜でもない、こ〜でもない」といじりまくっている。しかし山善とピアノの彼からは次々とリクエストがくる。時々「ピ〜」とか「ブオ〜ン」とハウリング。
音量を下げることで一応納得してもらったようだが、全体的な音量が物足りないと俺は感じた。客が入ったら聞こえなくなるぞぉ・・・。

で、ともちんのリハーサルを滞りなくすませ、「何で音が変わったのよ?」という山善はじめ関係者の声を聞きはしたが、「ちょっと飯食ってきます」と「F氏・ともちん・俺」の3人は店を後にする。本番まで1時間少々。

ラーメン焼きそばビールでやや気持ちよくなり、開演10分前に会場へ戻ってくる。

客の入りはイマイチだけど一番前の左側スピーカーの真ん前に陣取る。焼酎ロック2杯と野菜サラダ注文。客は20人くらいだがあまり押すことも出来ず定刻より10分ほど遅れて開演。

ともちんはいつものようにやや緊張気味。まぁでも、そこそこ良い感じで持ち時間の30分(6曲)終了・・・。

さぁお待ちかねの「山善」登場!
聞くところによるとピアノの石井さんは、長渕剛をはじめいろんな唄い手のバックをやって来られた方だという。楽しみだ。

1曲目 ちょっとけだるい感じのブルース。
ピアノの音が出ていない。ギターの音もかなり小さい。それに反してボーカルがすごくデカイ!どうしたマスターブラザース!?せわしく動き回っているが改善されない。ピアノの音は遠くで聞こえている感じだ。

2曲目 ちょっとミディアムテンポのブルーズ。
まだまだ改善されないぞ。ミキサーをいろいろ触ってはいるが当を得ていないのだろう、何にも変わらない。
横に座っている「F氏」が「ターザンちょっと見てやらんですか?こりゃひどかですよ」とイライラ気味。

そうは思うけど、素人には教えてあげたくない・・、でもお客さん可哀想だし・・・いつまで続くのかなぁ・・・どうしようか・・・ん〜〜〜 と葛藤が続く。

「よし!やっぱここはお客さん第一に考えるべきだ!」と立ち上がろうとした瞬間

「ブオ〜〜〜〜ン・キィ〜〜〜〜〜ン」

会場中に響き渡る超爆音の嵐。
それは私の長い音響屋人生の中で、たぶん1〜2位に入賞出来るくらいひどいものだった。
S4115逆さ置きのホーン耳元でぶっ放された強烈な
ハウリング!ハウリング!ハウリング!

さだまさしが囁くように唄っている時、ギター始めたばかりのにいちゃんが突然マーシャルをフルボリュームで鳴らすようなもんだ。ビックリしたのなんの!!!

しかしわたしは、おやじの右手人差し指がスイッチを入れた瞬間を見逃してはいなかった。

そうかやはり素人だったのね(最初からわかってはいたが)

フェーダー元に戻し落ち着きを取り戻したおやじは、大きな声で山善とお客さん両方に聞こえるように「スイッチが入っていませんでした」と説明していた。こんな光景も初体験だった。

で、爆音にやられた耳もどうにか聞こえるようになってきた頃、何やらおかしなことに気づく。俺の目の前のスピーカー(YAMAHA S4115H)どう聞いても低音が出ていないではないか! さっきの爆音でいかれてしまったらしい。スピーカー破損というやつだ。どのくらいの爆音だったかこれで想像出来るだろう?
で私は、ライブ終了までチャカチャカな音しか出せないスピーカーの前で耐えていたのであった。まさしく拷問やったね。

しかしF氏以外誰もそれに気づいていなかったというのも気になる事ではある。

下手の横好きもいいけど、ライブ出来ます!と宣伝し機材もある程度入れているのなら、ある程度基本的な事くらいは勉強するべきではないだろうか? 知ったかぶりするよりちゃんと自分の中で整理されていれば今回のような事も起こらなかったと思うのですね。
そして何より出演者に対して失礼だと言うこと。昔の山善だったら店壊されていると思うよ(^.^)