8の字巻き
鉄火巻きが好きだ。海苔と鮪の何とも云えないハーモニー、そして握りほど食事的でなく、どちらかというと酒のアテ的ポジションが好きなのである。形が同じだからと云って「カッパ巻き」に食指は動かない。これはどう考えても寿司界においての「箸休め」的存在であり、キュウリ自体が海の物ではないし、まぁとにかく巻いておくか・・・という、内陸部にある寿司屋の大将が魚の仕入れが出来ないときに、急遽思いついたメニューなのではないかと疑ったりもする。納豆は好きだけど納豆巻きはどうでもよい。子供達は好んで食べるが・・・。
・・・と、ここで巻物の話をしたいわけではなかった。ケーブルの巻き方なのである。
音響屋とケーブルは切っても切れない関係である。実に多種多様なケーブルと付き合わなければ仕事が完結できないのである。基本的には3pinのオスメスコネクターが付いたケーブルをマイクケーブルというが、短い(1m)ものから長い(数10m)ものまで沢山の種類があるし、ステージとミキサー間にはマルチケーブルが必要だ。これは数チャンネルから32chや48chなどの細いケーブルの集合体で、長くなると重さもけっこうなものになる。昔48chの100m+専用箱というお化けみたいな物もあったがこれは使いづらかった。
それにRCAの端子や標準フォーンや、3pinのオスオス・メスメスなどの変換ケーブルもあったりするし、たまにminiステレオジャックが必要な場合もあったりする。そしてコンプやゲート(最近全く使わなくなったが・・・)をつなぐためのインサートケーブルなども必要だったりするが、ミキサーや機器の仕様でコネクターの組み合わせはマチマチだ。エフェクターは基本的に標準フォーン端子が多いのでミキサー側の端子との変換ケーブルが必要だ。PA屋によってはラックにパネルを付け全て3pinの端子に揃えていたりするところもあるし、マルチケーブルで一括なんてところもあるだろう。とにかくケーブルと云えば音響屋というくらい密接な関係なのである。
ここで書く「8の字巻き」は基本的に長いケーブルに対応する巻き方で、2mの立ち上げや3mの変換ケーブルではあまり使わない。(とは言え短いものでもついついこのやり方をするのが、この世界に長く身を置く人間のクセであることには違いない)
要するにどういう巻き方かというと・・・と書いてハタと考えてしまう。
(朝早起きをしたからと云って時間つぶしに書き始めなければよかったと後悔中なのである)
これまでに、若者に教えた記憶はあるのだが、これを細かく言葉にしたことが無いのである。

強いて云えば・・・
左手にメスコネクターから3cmのところを上を向けて持ち・・・えぇい!説明できん!

つまり地面に8の字になるように重ねて巻き、2つ出来た丸い部分の外側を持ってひとつに合わせる。結果的にはこういうことだ。こうやると捻れない。

但し、左利きが巻いたやつを右利きのヤツが使うと「頭にくる!」(逆もある)
近いうちに写真付で解説することにしよう(^^;)

とにかく「ケーブル巻き3年」などと云い、結構重要な仕事なのである。これがうまく巻けていないと次の現場の仕込み時間に影響するのである。ポイントなのである。
2006.12月