天琴ラーメン
 元祖玉名ラーメン


熊本県玉名市高瀬408-5(水曜定休)
2006年9月
玉名と云えば久留米ラーメンが最初に飛び火した土地である。
それは久留米の「三九」(※最初の白濁スープを偶然にも生み出した杉野さんの屋台)という 今では伝説にさえなった幻の屋台。久留米「三九」杉野氏から権利譲渡を受けた四ケ所氏が昭和26年(1951)玉名駅前に「三九」の支店を出すことから始まります。
察するに・・・たぶん玉名から頻繁に久留米に商用で来ていた誰かが玉名に戻り「久留米にゃこげなうまかもんがあるばい!」と地元の食堂あたりの店主に教え、ならば・・・と久留米「三九」へ教えを請いにやって来た・・・それが四ヶ所氏だったのではないでしょうか?。

【大量の豚骨を大釜で煮沸するだけ&塩と醤油とグルソウ】
・・・別に大したことをやってなかった店主杉野氏は何のためらいもなく「来る者拒まず」的にどんどん教えてあげたのだろう。白濁豚骨スープは瞬く間に各地へ広がっていったものと思われる。
そしてその玉名「三九」の味に惚れ込んだ人達が熊本で始めたのが熊本ラーメンの始まりで、「松葉軒」「桂花」「こむらさき」「味千」「こだいこ」等の店が生まれていくのであります。
そしてこの天琴の店主も「玉名・三九」修行組だ。
と、前置きはこのくらいにしてっと・・・
期待度120%でした。食べる前から妄想に近いものが私を支配していた事は確かです。今ではほとんど食べることが出来なくなってしまった感のある「元祖久留米」が食べられるかも?という、ラーメン道を歩む者誰もが抱く「儚い夢」「無い物ねだり」

菊水インターから車で10分ちょい。
ネットで調べていた場所はすぐに見つかりました。
12時ジャストに入店。空いていたのは真ん中の左奥のテーブルのみ。滑り込みセーフ!という感じか? 人が食っているのを覗いてみると「色はOK!」醤油が前面に出ているらしく茶色に濁った色をしている。期待大だ!

しかしテーブルの小さいことったらありゃしない。大人4人では座りづらかろう。でもテーブルには箸置きと胡椒のみしか置いていないので、どんぶり四つまでならどうにかなるだろう。ごはん茶碗が来たら置くとこないやろ?

さて何にしようかとメニューを見ると「ラーメン・大ラーメン・ごはん」これだけだ。悩まずにすむシステムだ。迷うことなく「ラーメン」(柔麺でね!)を注文!!!

店に入った時から感じていた匂い。
久留米の店のそれとは明らかに違う「匂い」スープを一口すすって分かりました。正しく「獣臭」だ。優しく云えば「豚足臭」とでも表現しましょうか・・・。臭みが久留米とは全く違うのです。
そして驚くのが「油」です。博多の某有名ラーメンかと見間違えるほど油が浮いています。油の量は違いますが阿蘇の「彦しゃん」を思い出しました。あそこはラードがうまかったけど。
そしてチャーシューの小さいこと・・・。なんじゃこりゃ?ってくらい小さいです。申し訳なさそうに乗ってます。それとこれまたちっちゃい海苔が一枚。

麺は普通の久留米スタイル。ストレート麺です。
今一度スープを飲んでみます。甘いです。脂の甘さなのか「グルソウ」の甘さなのか醤油の甘さなのか、とにかく「獣臭+甘さ」これに尽きます。
ラーメンを運んで来る時「ニンニクは入れますか?」と聞かれましたので、1杯だけ入れてもらいました。焦がしニンニクを入れると獣臭が消されそれなりに食べれましたが、本来のスープの味が変わっていないので何とも評価しがたい隠し味です。でも熊本人はこれが好きなんでしょう?
そしてこのバランスで「500円」です。
失礼な事かもしれませんが 私の基本形は「丸星」にありますので、どうしても比べてしまいます。丸星350円と天琴500円! どう考えてみても天琴は400円以下の内容です。まぁ玉名の住民ではないので文句はありませんが地元の人が可愛そうでなりません・・・。
でも味の好き嫌いは百人十色・千差万別ですから「味そのもの」を一方的に否定するものではありません。

今回改めて感じたこと・・・。
久留米ラーメンは総じて【高レベル&低価格】だということ。
これまでのラーメン人生の中で「スープ全残し」はほとんど記憶にない。どんなにお腹がいっぱいでも半分はすすってみる。しかしこのラーメン3〜4口でギブアップでありました。

昔の久留米風・・・
期待した私がバカでした・・・。
グルソウの量だけはそうだったかもしれません。
熊本ラーメンは高い!
ラーメン500円|大盛り600円|ごはん100円|